『ワイルド・アット・ハート』という映画があります。
デビッド・リンチ監督が、カンヌでグランプリを取ったカルトな作品です。
内容は、男と女がSEXしながらひたすら暴走する、ワイルドで猥雑で、スピードな映画です。
実は、かなり過激なこの映画、熱狂的に好きなのは、女性が多いです。
ヒロインのローラーの人生は混沌の極み。
恋人は、ローラーの母親が雇った殺し屋を、逆に殴り殺して刑務所に入ってしまう。
出所した恋人と、逃避行を続けるローラーに嫉妬した母親は、次々にふたりに殺し屋を送り込んできます。
こんな暴力的な映画なのに、なぜ女性が熱狂するのか?
それはヒロインの純真さです。
こんな地獄のような境遇にいながら、ローラーはひたすら純真な魂でいようとします。
恋人とのSEXに快楽を感じながら、まるで天使のように汚れない魂で居続けようとします。
恋人との愛をひたすら、純粋に突き詰めようとした結果の、悲劇、そして奇跡。
誰もできない不可思議で美しいラストに、涙する女性は本当の優しさを知る人でしょう。